名作の名セリフ②
4 phrases映画のセリフの中には、スクリーンの外へ飛び出して日常の英語に溶け込み、二度と離れないものがあります。『オズの魔法使い』(The Wizard of Oz, 1939) では、ドロシー(ジュディ・ガーランド)がルビーの靴をカチカチと合わせて「There's no place like home」とつぶやきます。この温かくホームシックな一言は、旅から帰ったときや自分のソファでくつろぐときの定番フレーズになりました。その3年後、『カサブランカ』(Casablanca, 1942) では、霧に包まれた空港でリック(ハンフリー・ボガート)がイルザ(イングリッド・バーグマン)に「We'll always have Paris」と告げます。忘れられない思い出を胸に刻む切ない言い回しとして、今も大切な瞬間を語るときに使われています。『ダーティ・ダンシング』(Dirty Dancing, 1987) では、ジョニー(パトリック・スウェイジ)が部屋を横切ってベイビー(ジェニファー・グレイ)を取り戻し「Nobody puts Baby in a corner」と宣言します。誰かを隅に追いやらせない、という力強い決意の象徴となりました。そして『ザ・エージェント』(Jerry Maguire, 1996) では、スポーツ・エージェントのジェリー(トム・クルーズ)がドロシー(レネー・ゼルウィガー)に「You complete me」と告げて心をとろけさせ、今もカップルが引用する(そして少しからかう)ロマンチックな決め台詞になりました。これらのフレーズの背景を知れば、名作映画を楽しむだけでなく、生きた英語の話し方まで見えてきます。